あなたがWeb系以外のライトノベルの小説公募に興味があるなら、「電撃大賞」(あるいは「電撃文庫」)という名前は知っていると思います。
今回で二十三回目にして二十三年目、という古参の公募。それゆえに認知度も競争率もかなり高い競争レースといえます。

ところであなたがもし地方在住なら、「自分の出身地からは受賞者は出ているのか?」というのを、純粋な好奇心でもって考えたことがあるのではないでしょうか。
今回はそれをあえて調べてみたので、結果をご紹介します。

ちなみに先に言うと、受賞者は延べ120名くらいです。うち出身地が判明したのは110名くらい。なんだかこれだけいれば一人ぐらいはいる気がしませんか?
さあ、あなたの住んでいる都道府県は、果たして受賞者を輩出しているのでしょうか?

まあこんな情報を調べてみたというのには私なりの動機があり、それが何だったのかについては別記事に書くとして、この記事では調査結果だけ見ていきましょう。
第二十二回は現在二次選考の最中でまだ結果が出ていないので、第二十一回までのデータです。

調査方法

受賞者の都道府県なんてどうやって調べたの? 地味にスゲー! と思ってくれた人がもしいたらごめんなさい。各回ごとの結果ページに、受賞者名と一緒に出身地も付記されているので、今回はそれを使います。
ただ都道府県名が併記されているのは第七回からなので、それ以前の受賞者についてはWikiPediaとか、所有している本の著者紹介などから調べてます。
それでもわかんなかった人についてはあきらめました。悪しからず。

受賞者と都道府県一覧

というわけで、さっそく結果です。
Googleスプレッドシートでつくりました。PCで見てる人はこちらをどうぞ。
下の方にmatrixlistというタブがあるので、そこでシートを切り替えられます。

スマホの人とか、JavaScriptをOFFにしてるとかの人は画像をどうぞ。

(list) 受賞者と都道府県一覧
(list) 受賞者と都道府県一覧

listタブの方が、受賞者とその都道府県リスト一覧です。
第一回から第二十一回までの受賞者の名前と作品名、そして出身地をリスト化しています。

WikiPediaからコピーしてきたもので、一部に注釈用のリンクテキストが残ってますが作業には影響ないので気にしない。
いやあそれにしてもこうタイトルを並べてみると何というか……何というかですね!

(matrix) 集計表
(matrix) 集計表

で、matrixタブの方が、関数とかをコピペしながら作った集計表です。ちなみに次回からはlistに受賞者を追加していけばmatrixにも情報が反映されるという仕組みになってます(回毎の列を一つずつ追加する必要はあるけど……)。

見方の解説はほぼ必要ないでしょうが、地方名の下に右寄せで書いてある数字は、地方ごとの受賞者数合計です(北海道と沖縄はスペースないので記載を省いてます)。Rはランク(順位)という意味。
あとセルの色分けは、数字が単純に0なら無色、1なら緑、2ならオレンジ、3以上ならは赤、という感じです。
何かわかりにくくてごめんなさい。もうちょっとわかりやすくしたかった……。

所感

全体的な所感

率直なところ、全体的に見るとそこまで意外性はなく、まあまあ都会に集中して地方にも適当に分散してるよなっていう感じです。
ただ、「年々受賞枠が広がっても東京にもってかれてる分が多いんだなぁ」という印象はあります。
まあ受賞者は単純に作品の出来で決まってるはずなので、「都会にもってかれてる」というより「都会から奪い取るだけの力が地方にまだない」という表現がより正しいでしょう。

都道府県別の所感

その他、いくつか興味深い部分についての所感。
何か県民性とかと関連付けて書いてる部分がありますが、あくまで私がそう思ってるだけということでひとつ。

●一位は東京だが決して多すぎとは言えない
二位の大阪にダブルスコアつけてますが、109名中30名というのは多すぎとまでは言えないかな。
私みたいな田舎者に言わせれば、必要と思えば書くための資料なんぞ何でも手に入るはずだしある程度ラノベ書くのに周囲の理解もあるはずなのに半数も取れんとは何たる為体かお前らもやしっこかと言いたくなりますが、都会人には都会人の事情があるんだと思います。
まあ人口が多いので順当に一位になりました的な感じですね。

●大阪は二位だが大賞受賞者は2014年が初
大阪が二位ですが、意外にも初めて大賞が出たのは2014年の「φの方石」。
それまでは一度も大賞受賞者がいません。
最後にどの賞を与えるかは最終選考委員次第、ということになるので、もしかしたら最終選考委員は大阪は嫌いなのかもしれません。
大阪に住んでる人は「自分は東京モンや……書いてるときは東京モンなんや……」などと暗示をかけながら書くといいのかもしれない。

あと何故か金賞が目立ちますね。(大:金:銀:他=1:5:1:7)
毎回の受賞状況をなんとなく見ていると
「シリアスな作風が大賞になる→次点のうち、コメディ色の強い作品が金賞に収まる」
という傾向があるように感じるのですが、もしかしたらそのコメディカテゴリーの中でのトップが笑いの都・大阪なのかもしれません。
大阪の受賞者の作風を詳しく調べたわけではないですけどね。

●三位は神奈川
まあ全賞を万遍なく取ってます。えらい。

●愛知が苦戦
愛知県は、人口の割には受賞数が多くありません。特に最高賞は銀賞1つ、あとはその他3つとなっています。何か壁があるのでしょうか……。
愛知というか名古屋は私の中では「ド派手な嫁入り」とか「食文化が変わってる」とかいうイメージがあり、エキセントリックなところがラノベにぴったりのような気もしていたのですが、ここのページによると、県民性としては「堅実で冒険を好まない」んだそうです。
となるとむしろ真逆で、もしかしたらライトノベル書きとしては向いていない県民性なのかもしれません。

●石川が健闘
人口は34位と下の方ですが、大賞と金賞が1つずつ。
そういえば文化的なイメージがあるような。

●北海道がまさかのゼロ
人口ランキングの上から見ていくと、初めて出てくる受賞者ゼロの都道府県は北海道です。
やはり地理的に最果てというのはハンディなのかもしれない。応募者数がどうしても少なくなってしまうのだろうか。
それとも手がかじかんでラノベ書いたり読んだりするどころじゃないのか。はたまた大自然の恩恵を受け過ぎてなかなか筆が進まないのか。
真相の解明が待たれます。

●関東勢は群馬が唯一のゼロ
なんでだろう。

●広島県がおしい
メディアワークス文庫賞が一つ。
なんかおしい! いっそゼロなら全然おしくなかったものを! いや立派ですけどね!

●福岡以外の九州勢がんばれ
私の居住区・九州ブロックは、福岡が近年頑張ってるみたいです。
他の県は銀賞あたりが3つ。ゼロの県はもっとがんばれ。

というわけで

2015年版・都道府県別の電撃小説大賞受賞者数調査は以上です。
いかがでしたでしょうか。皆さんの地元から受賞者は出てましたか?

もし出てない場合は、が初の受賞者になれる可能性があるわけです。大変なことですね。
あと何とは言いませんが、最終選考委員だって人間ですからね。全く同じ評価、でもどっちか切らないといけない、となった場合、最後の最後に(そういえば沖縄県からはまだ一人も出てないな……プレミア感があるな……マーケティング的にも有利かも……)とか思っちゃう可能性だってあるかもしれませんしね!
まあ実際は(何かと便利に使えそうだから東京にしとくか)と思われる可能性の方が高いでしょうけどね!

さて次の記事では、なぜ私がこんなのを調査しようと思ったのか、その動機について書こうと思います。
調査動機編につづく。

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