作家を目指す人なら、自分に合ったテキストエディターを求めてネット上を彷徨ったことがきっとあるでしょう。
私もパソコンに触り始めた当初からいろいろと使ってきました。その当時まだシェアウェアではなかったEmEditor(アイコンのダサいやつ)に始まり、しばらくはTeraPadを使い続け、CSSとか本格的に書き始めたのでHeTeMuLu CreatorとかStyleNoteとかの多機能エディターを通常のエディターと兼ねて使うようになり、でもそれだと流石に扱いにくいのでやっぱりサクラエディタとかも使ってみたりしつつ、ここ一年ぐらいは個人使用ならフリーのEmEditorに戻っていたところです。

小説はフェイバリットな環境で書きたい

執筆環境というのはさまざまで、最初からMicrosoft Wordや一太郎などのワープロソフトで書いてしまう人もいるかと思うんですが、私なんかはまずはプレーンテキスト(テキストエディター)で書くことがほとんどです。
それ故に、使いやすいテキストエディターを探していたわけです。決定版はないもんかなと。

Meryが新バージョンでDirectWriteに対応してる

そんな時ですよ。窓の杜見てたら、懐かしいエディターの名前が。
Mery」。けっこう昔からあるエディターです。私の中ではオーソドックスなエディターというイメージ。

無償テキストエディター「Mery」v2.4.0のβ版、DirectWriteやPer-Monitor DPIに対応
http://www.forest.impress.co.jp/docs/news/20150619_707832.html

DirectWrite。恥ずかしながらアプリケーション開発も多少齧っているので、詳しい仕様は知らないですがどういうものかは知っており、それ故にこれはヤベーなと思いました。
どうヤベーのかというと、こんな感じにヤバい。窓の杜の記事を引用。

“DirectWrite”はWindows Vista以降で利用できるテキストレンダリング技術。液晶モニターで見やすいようにフォントをアンチエイリアス処理する“ClearType”がGPUで処理できるようになるなど、表示品質の向上とCPU負荷の低減が期待できる。

要するに、Vista以降なら表示される文字がこれでもかと綺麗になるわけなんですよ。
じゃあ実際のところどれぐらい綺麗になるのか、私の環境で例を。

DirectWrite+微調整でフリーとは思えないくらいキレエな執筆環境が

私は普段、フォントは游明朝、黒背景の白文字でテキストを書いてます。
普段はフォントの太さは無印(Normal)にしてますが、ここではよりわかりやすくするために一番細いLightを使ってみます。
こちらが何もしてない、普通の状態。

特に何も設定していない状態。
特に何も設定していない状態。

私はあまり審美眼が精巧な方でなく、まあこれでも悪くはないんじゃないのと思っちゃうんですけどね。でもおそらく私の周囲のマカーさんとかが見ると、「みにくい。目が痛い。なんでWindowsってこんなに文字が汚いの? 哀れだ。それに比べMacは精細でなんとかかんとかだ」とか言い始めるんでしょうね。ええ、いきなりぶちまけてごめんなさい。

でこっちはDirectWriteをONにして、微調整をかけたもの。

DirectWriteをONにして微調整したもの。
DirectWriteをONにして微調整したもの。

パッと見レベルでも違うのがわかりますね。これなら前述のようなマカーさんも「人間が読むレベルの文字になったね、おめでとう!」ぐらい言ってくれるかも。
ちなみに微調整というのは、こんな感じのスライダーで可能になってます。

モードと微調整の設定。
モードと微調整の設定。

どちらがなめらかで綺麗か? というよりも、どちらがより執筆しやすいか? という方が重要なのは言うまでもないですが、私としては、下のDirectWriteで表示したほうが執筆しやすいように思えます。何と言えばいいんだろう、より自然に読める感じがしますし、ブラウザーで表示した時の文字により近いですよね。

なんか入力途中でも入力したみたいに表示されるようになってる

あとすごいのが、入力途中でも入力したみたいに表示される機能。
こう書いても意味不明だと思うのでちょっとこの画像を見てくださいよ。
普通は文字を入力しようとするとこんな感じになるでしょ。

普通に入力。テキストが入力部分に被さって見えない。
普通に入力。テキストが入力部分に被さって見えない。

それが新しいMeryだとこうなる(オプションでONにする必要あり)。

挿入しながら入力。入力内容がリアルタイムで挿入される。
挿入しながら入力。入力内容がリアルタイムで挿入される。

半角英数の直接入力みたいに、挿入しながら入力できるんです。
上の被さってしまう方だと、後に続くテキストを覚えておきつつ、かつテキストを考えながら入力しないといけません。
でも下の挿入される方だと、後に続くテキストが完全に見えてるので、テキストを考えて書くことだけに集中できます。
執筆というのはこれの積み重ねですからね。感じる書きやすさの差は歴然になってきます。

書いてる最中の違和感を減らしてくれる

DirectWriteにしても、挿入しながら入力できる機能にしても、なぜ執筆しやすくなるのかというと、書いている最中に感じる違和感を減らしてくれるところにあるんじゃないかなと思うんですよね。
まあ一旦執筆に没入するとこういうところもあまり気にならなくなっていくわけですが、書き始めてからエンジンかかるまでの間がよりスムーズになってくれるというか。
あくまで私の感覚ですけどね。

別に小説書きに向いているエディターとして作られているわけではないですが、結果として執筆者にとても向いているエディターになっていると思います。

あといいなと思った新機能

全画面表示

F11で全画面表示をON/OFFできます。
これも入り込んで書き進めたい時にうれしいですね!
しかもマウスをウィンドウ上辺に近づけるとツールバー類が出てきてくれるという親切な仕様。

Ctrlキーとマウスホイールでフォントサイズ変更

これも嬉しいんですよ。というのも、やっぱりでかい文字で書きたい時ってあるじゃないですか。でもフォントの設定からフォントサイズいじるのってなかなか面倒です。
これなら気軽にフォントサイズ変えられるって寸法ですよ。

Mery新バージョン ベータ版の入手方法

上記が試せるベータ版は、開発者さんのブログの方で公開されています。現在ベータテスト中とのことなので、試してみて何か気づいた点があればフィードバックしてみるといいと思います。
私も何か気づいたらフィードバックしてみようと思います。

ベータ版から正式版になったらもうEmEditorから乗り換えようかなー。
この記事には書いてないけど、他にもおすすめできるポイントがいくつかあるので、機会があればそれも記事にしてみようと思います。

Tweet about this on TwitterShare on FacebookShare on Google+Share on TumblrEmail this to someone