「ブギーポップは笑わない」がまたアニメ化されるということで、Twitterのアイコンをブギーポップのアレにしている私としては何か相当のリアクションをしなければいけないのではないだろうか? とも思ったのですが、おそらくあの頃私たちが感じたブギーポップの魅力は、今の若い人たちにはあまり魅力的には映らないのではないかとも思っており、そういう意味であまりイェーとは言えない心持ちでいます。1998年に生まれたブギーポップは「世界の敵」という言葉を使っていて、まあそれはある程度具体的に指し示す対象というのはあるのですが、それと同時におそらく多くの読者にとっては世界の敵とやらに「『もしかしたら敵というのは僕かも知れない』的な、目に見えない敵」みたいな影を(当時は)仮託していたのではないかと思うんだけど、それから20年経った今は割と有形無形に関わらずリアルな世界の敵だとされている存在が誰からも感じ取れる状態になっているというか、グローバルに見ればニューヨークのワールド・トレード・センターに旅客機が突っ込んでから互いの正義の名の下に戦っているし、身近なところではマグニチュード9.0が起きた日から皆おそらく何かと戦っていて、そんな日々の情景の中になんとなく存在する「世界の敵(=私たちを戦場に送り込んだやつ)」みたいなぼんやりとした影を見ている気がしていて、もし新アニメでブギーポップが「世界の敵」なんて言葉を使うと、「『どう考えてもあいつらが悪い』的な、目に見える敵」を想起してしまうのではないかと不安だったりするわけです。ここはあえて敵を内と外どちらに求めるかは個人の自由、などという便利な言葉はひっこめて、あえてぼくらは目に見えない存在と対峙すべきだぞ、たぶん肝要はそこだぞ、と主張しようと思うし、そういう意味でもとりあえず boogiepop-anime.com の公式サイトを制作した人は uBlock(有名な広告ブロッカー)でビジュアルの十割が目に見えない状態になっているので週明けになんとかした方がいいと思う。

 そんなわけで、ブギーポップよりよっぽど面白い小説書いたるわ、という気合いに満ちた皆さんに送るWordPress用プラグイン「Simple Ruby」がバージョンアップして3.0.1になりました。小説投稿サイト「小説家になろう」や「カクヨム」で用いられる記法で、ルビや傍点(圏点)を自動的に付けられるWordPress用プラグインです。

 なお今回のバージョンアップでは、一部のデフォルト値に変更が起こっています。
 バージョンアップしようと思う方は、以下の「変更点」の章をご一読ください。

 ご報告いただいた問題点も修正しています。フィードバックありがとうございます。

ダウンロード

Simple Ruby ダウンロードページ

 前回に引き続き、Google ドライブに置いてあります。3.0.1 というフォルダーがあるので、その中の「simple-ruby.zip」をクリックしてください。
 zipを展開したら、プラグインディレクトリにアップロードして、管理画面から有効化。バージョンアップの場合は普通に上書きアップロードでOKです。
 設定に「Simple Ruby」という項目ができるので、必要に応じて設定を。

変更点

【重要】ルビの開始終了記号のデフォルトを「《》」にした

 ルビの開始・終了記号のデフォルトは今まで()だったのですが、ライトノベル系Web小説の事実上の標準デファクトスタンダードであるなろう記法カクヨム記法に合わせようということで、《》にいたしました。
 つきましては、ルビの開始終了記号を変更していない(デフォルトで使っている)という方は、管理画面にて開始記号を、終了記号をに設定してください。

ルビの区切り文字の縦線を全角・半角のどちらもOKにした

 区切り文字が全角しか受け付けない仕様になっていたので、半角|でも可にしました。
 半角派の方今までごめんなさい。

ルビの開始記号の直前に|を書くエスケープを可能にした

 今までルビでなく普通に《》を使いたい時は、全角の不等号三つずつで囲んで

電撃小説大賞<<<《銅賞》>>>受賞!

と書くしかなかったのですが、これからはこう書けます。

電撃小説大賞|《銅賞》受賞!

 なろう記法&カクヨム記法への準拠で、スッキリ書けるようになりました。
 個人的には<<<~>>>の方がド派手でわかりやすくていいと思っているのですが、まあどっちも使えますのでお好みでどうぞ。

「々」が漢字と認識されていなかったのを修正

 前バージョンでは「々」が漢字だと判定されていなかったため、喧々囂々けんけんごうごうとか侃々諤々かんかんがくがくとかができませんでした。ごめんなさい。
 漢字判定というのはけっこう鬼門的な部分らしく、一応調べた上で一番厳密にカバーできそうな方法を採用しました。地球上では絶対に使われそうにない漢字もカバーしたので、宇宙語で書かない限りはきっと大丈夫。

 以上です。

使い方マニュアルについて

 そういえば使い方をまとめた文書については、プラグインを一番最初に公開したページにしか掲載していないのですが、電撃小説大賞の応募締切(4月10日)まであと一ヶ月しかないという危機的状況なので、詳しくは該当の記事をご参照ください。

 記法そのものについては、リンク先に書いてある通りではなく、なろう記法とカクヨム記法の通りです。つまり《ルビ》と《《傍点》》。

 この投げっぱなしっぷりで筆者がどんだけ追い込まれているかはお察しください。
 今週末もあと19.5時間しかねえ……月曜が……月曜が来る……

おわりに

 さて今回のバージョンでおおよそなろう記法とカクヨム記法に対応したということになった気がするのですが、実はまだなろうには独自の(?)記法が存在します。
 以下引用。

また、ルビを振る文字が漢字であり、ルビがひらがなもしくはカタカナである場合、ルビを《 》ではなく()内に入力するだけで、ルビとして表示されます。
例:わたしは山田太郎(やまだたろう)と申します。

()内の文字をルビとして表示させたくない場合は、()の直前に|(縦線)を入力することで、ルビとしての表示を回避することが可能です。
例:わたしは山田太郎|(やまだたろう)と申します。

ルビを振る|マニュアル https://syosetu.com/man/ruby/

 つまり「漢字の直後にかな(カナ)だけの括弧書きが続くとルビ化される」ということですが、小さくて読みにくいルビにするよりはそのまま括弧書きとして読ませたい、というこだわりを持つ人もいるんじゃないでしょうか。
 あと

上遠野浩平(ブギーポップ)
上遠野浩平ブギーポップ

 という感じに、括弧書きとルビとでは明らかにニュアンスが違う場合もあるし。

 現実的には作品中ではあまり困らないかも知れませんが、ブログとかだといくら何でも砕けすぎな文法のような気がして、これについては現時点では実装していません。まあ()《》を混在させている人もそうそういないと思うので、どちらかに設定してもらうということで。
 なろうユーザーさんたちはこの仕様どう考えてるんだろう。知らず知らずのうちにルビになってたとかありそうな話だし、心当たりのある人は見直した方がいいかも。

 それでは4月10日が終わったらまたお会いしましょう。終わり。